のろける

のろける話をかく

道東旅行三日目

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旅行三日目、釧路の朝。朝から釧路湿原でカヌーツアーをお願いしていたので、路線バスで湿原の方へむかう。地元の高校生といっしょ。
最近は雨が多かったらしく、釧路川がだいぶ増水している。写真だと水面と地表がだいたい同じ高さに見えるけれど、普段であれば川の方が一段低い位置にあるらしい。

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釧路湿原でカヌーツアーとか定番すぎる感じではあるのだけれど、一度体験すべき。見渡す限りの湿原を、静寂のなかで味わうのは何とも言えない気分になる。しかも、エゾシカ、タンチョウ、オオワシなども見られて、例えはわるいけれどジャングルクルーズのような気分も味わえる。真冬のカヌーツアーもあるらしく、樹氷の中をすすむカヌーもかなり楽しそう。また来たい。

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カヌー降り場の付近。昔の水門から、釧路湿原が見渡せる。広大な景色に圧倒されてるんだけれど、写真でうまく表現するのは難しい...

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カヌーの後は少しだけ釧路市内を観光。勝手丼で有名な和商市場で早めのお昼。流石に魚介類は新鮮でおいしい。1本買うと数万円してしまう、鮭児が切り身で食べられるのも面白い。が、ちょっと高いかなー。と食べているときは思った。でもなあ、道内価格と比較しての話なのでそこまで高くないかも。

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列車の時間までまだちょっとあるので、フィッシャーマンズワーフMOOにも行ってみる。海沿いの商業施設なのだが、この日は全館休館。平日に旅行してるとこういう事もあるよね...しかたが無いので、そこから歩いて釧路駅までもどる。とても寒い。寒すぎるので駅の喫茶店で列車を待つ。

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さて、ここからの列車はワンマン1車両の釧網線。1車両だけど、170km ぐらい走るんですよ。釧網線は湿原の景色がとても綺麗な路線で、乗っているのが楽しい。朝カヌーで眺めた景色を今度は車両から眺めつつ、摩周駅まで。

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摩周駅到着。線路はまっすぐだし、周りに何も無いし。さすが北海道の駅です。ここからホテルまでは、公共交通手段がないので、タクシーで移動。紅葉の季節はもうほとんど終わっていたのだけれど、まだカラマツが残っていて山のなかはどちらを向いても黄色に輝いている。そういえば、学生のころ秋の終わりに妻とドライブしたときも、山が黄色で綺麗だった。と思い出してそれがカラマツだったのだと、いまさら理解する。

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この日のホテルは、人に教えたくないくらい良いオーベルジュだった。なので、名前は書かない。シーズンオフの平日ということもあり、宿泊客は僕らしかいなくて、夜のダイニングも貸し切りだった。食事の方も申し分なく、(好き嫌いも多いので)滅多に食べないジビエ料理にも手を出してみたりしつつ満喫する。食後のデザートは、ちゃんと火が焚かれている暖炉のあるロビーで食べられたりして楽しい。

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ロビーも客室も調度品がかなり凝っていて、オーナーのこだわりが伺い知れる。あまり個人経営の小さなホテルは使う機会がないし、ちょっと躊躇していたけれど、このホテルは本当に良かった。

食事のあとは、妻は疲れもあってさっさと寝てしまう。さすがに時間が早かったので、ひとり Kindle で "1984" を読んだりしてのんびり過ごす。もう少し明るい本にしておけば良かったと少し思った。